神奈川県川崎市高津区子母口497-2 子母口クリニックモール1F(モール内 22台あり)
川崎市特定健診・がん検診可
044-788-0008
休診日 祝(土曜・日曜診療しております)

生活習慣病 LIFESTYLE DISEASE

生活習慣病には、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、痛風(高尿酸血症)などがあります。いずれも過食や偏食、運動不足、嗜好品(タバコ・お酒など)の摂取過多といった生活習慣の不摂生が主な原因となって起こってくる慢性疾患です。

生活習慣の見直しで予防・改善できる

近年、死亡原因の約6割が、生活習慣病である糖尿病、高血圧、脂質異常症などによって引き起こされる心疾患、脳血管疾患等であるとみられており、つまり生活習慣病は生命にかかわる疾患とさえ言えます。しかし一方、生活習慣を見直すことによって予防・改善できる余地が大きいのも、生活習慣病の特徴です。生活習慣病は初期のうちは、ほとんど自覚症状がみられませんが、自覚症状が現れる前の早めの改善をお勧めします。 当クリニックでは、「かかりつけ医」として生活習慣病の診療・管理を行いますので、ご相談ください。

こんな方に受診をお勧めします

  • 健診などで何かしら検査数値の異常を指摘された
  • 40歳以上である
  • 20歳の頃よりも体重が10kg以上増えた
  • タバコを吸う
  • お酒をよく飲む
  • 清涼飲料水を常飲している
  • 運動習慣が無い
  • 車を使うことが多く、あまり歩かない
  • ストレスが溜まっている
  • 睡眠時間が十分でない
  • 食生活に問題がある(下記)

    ・朝食を抜く
    ・夜遅く食べる
    ・間食が多い
    ・食事時間が不規則
    ・食べるのが早い
    ・濃い味付けを好む
    ・脂っこい料理を好む
    ・ファストフードやインスタント食品をよく食べる
    ・満腹になるまで食べてしまう など

代表的な生活習慣病

糖尿病

糖尿病については、糖尿病外来をご覧ください。

糖尿病外来

高血圧

高血圧症については、循環器内科をご覧ください。

高血圧症

脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症(高脂血症)というのは、血液中の脂質、具体的には「コレステロール」や「中性脂肪(トリグリセライドなど)」の濃度が慢性的に高い状態のことです。

脂質異常症を放置すると動脈硬化が進行し、やがて心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす原因となります。脂質異常症は、エネルギー過多な食生活や嗜好品(タバコ・お酒など)の摂り過ぎ、運動不足などの環境的要因が重なって引き起こされると考えられています。

脂質異常症の治療は、生活習慣の改善と薬物療法が基本です。 生活習慣の改善は、血中脂質を下げるだけでなく、動脈硬化の進行防止にも役立ちます。

生活習慣改善の主な内容は、栄養バランスのとれた食生活、適正体重の維持、適度な運動、禁煙などです。なかでも特に重要なのが、適切な食生活です。食生活のポイントとしては、高LDLコレステロール血症の人は動物性脂肪を含む食品を減らして植物性脂肪を含む食品を増やす、コレステロールを多く含む食品を減らす、野菜やきのこ類など食物繊維をたくさん含む食品を積極的に摂る、高トリグリセライド血症の人の場合は糖質の多い食品やお酒を控える、摂取エネルギー(カロリー)をコントロールする、などを心掛けましょう。


高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多くなり過ぎている状態です。尿酸は水分に溶けにくいため、血液中では尿酸塩として存在しています。尿酸が過多になると、針状の尿酸塩の結晶ができ、体のあちこちに溜まって、痛みを引き起こします。これが痛風です。

体の細胞は、毎日の新陳代謝で新しくつくり変えられています。その結果、細胞の核からプリン体という物質が生成されます。このプリン体が、尿酸の元になります。

また、プリン体はレバー類、干し椎茸、魚卵類、えび、かつお、いわしなど一部の魚介類に多く含まれています。そしてアルコール飲料には、尿酸値を上昇させる作用があります。こうした飲食物を好む人は、尿酸値が高くなりやすい傾向があります。

高尿酸血症では、やはり尿酸値を下げることが大切です。それには食事療法として、前記のようなプリン体を多く含む食品の摂取を控えめにし、バランスの良い食事を摂るようにします。また、禁酒・節酒を心掛けます。特にビールはプリン体を多く含むので、注意しましょう。また、食事療法と併せて運動を行い、肥満を解消することも大切です。

ケースによっては、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などが処方されますので、医師の指示通りに服用してください。尿酸値は、6.0mg/dL以下を目標にゆっくりと下げていき、下がった数値はしっかり維持するようにしましょう。


メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)

肥満、特に内臓まわりに脂肪が溜まってお腹がぽっこり出ている「内臓脂肪型肥満」の方は、血糖、血圧、脂質値などの異常を来たしやすく、その結果、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病が重なりやすいことがわかっています。 内臓脂肪型肥満があり、加えて血圧・血糖・血中脂質のうちの2つ以上が基準値を超えている状態を「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)と言います。

心血管事故のリスクを高くする

メタボリックシンドロームの患者さんでは、血糖、血圧、脂質などの値がそれほど異常でなくても、それらが重なることによって動脈硬化が一層進展しやすくなり、ひいては心筋梗塞や脳血管障害など、生命にもかかわる心血管事故が起こるリスクを高くしてしまいます。

メタボリックシンドロームの診断基準
必須項目
内臓脂肪型肥満:ウエスト周囲径(立位・軽呼気時・臍レベルで測定)
男性:≧85cm
女性:≧90cm

選択項目
下記3項目のうち2項目以上に該当
高トリグリセライド血症:≧150mg/dL
かつ/または
低HDLコレステロール血症:<40mg/dL
収縮期(最大)血圧:≧130mmHg
かつ/または
拡張期(最小)血圧:≧85mmHg
空腹時高血糖:≧110mg/dL